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11-09, 2005,03:39

はみだしっ子

飛鳥部勝則著 -誰のための綾織- が漫画 はみだしっ子 との類似点が多く絶版となるそうだ。
http://www.harashobo.co.jp/tokusetsu/repo.htm
飛鳥部勝則が著するものがどんなだったかはどうでもよく、この はみだしっ子 が懐かしくてしょうがない。
現在の少女漫画はわずかしか読まないが、最近のものに比べると昔の少女漫画はレベルが高かったと思う。
ストーリーの厚み、絵のクオリティどれをとっても、とにかく濃いいんだわ。
三原順の書く絵は好き嫌いが強く出るだろうし、人によってはデッサンがなってない、なんて声も上がるけど、迫力のあるペンタッチは個性的で「漫画」を描くというか、ネームセンスは飛び抜けていたと思う。
内容は、、ハードでしたねえ、色んな事情があるまだ幼い子供達が数人寄り添って放浪(逃走)生活をするというもの。
なんだかリアリティに欠けるじゃんって?(まあ、確かに、でも日本でも巣鴨の置去りの一件って現実があるし)描きはじめは30年以上昔になるのかな、当時ではまだほとんど認識のなかった幼児虐待をとてもじゃないけど子供が読むような漫画で表現されるなんて、今考えても革新的だよ。

ネグレクト、暴力、監禁、身体的ハンディキャップ、私生児、その他それらによるトラウマやコンプレックス、おおよそ子供が背負うには重すぎるテーマがてんこ盛り。(てか、最近ならニュースでしょっちゅう聞くがね)
私が読んだのは当然単行本からで(連載は終了していたのか?)、子供であった自分にはもの凄い衝撃だった。
単行本を読み進めていったので実際の連載終了がいつか、また自分が最後に手にした巻が最終巻かどうか定かでないのに放置している。
何故か自分の中ではこの登場人物の末路をあまり追求する意味を感じられなくなっていった記憶があるからだ。
ストーリーに飽きたとか、興味が移ったではなくて、作品に出会った折の初期衝動(そんな言葉あったっけ)を失いたくなかったせいだろう。
きっと自分の中である程度の結果を導き出すことに至ってしまったのだ。
読んだ者がそれぞれに感情移入する部分が違っているように、求める答えも違っていて良いんではないか、三原氏はどう考えていたのだろう。

何度もページを捲るのを躊躇う精神的に辛い漫画だったなあ。
けれど、子供が他者との繋がりや違いを認識していく成長過程では補助的なアイテムとして十分だと思う。
幼少期に度を超した痛みを受ける事がどれだけ不幸か、実感の無い人は是非どうぞ。

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